日本語空間

2020年10月1日

職人気質

新政権発足により、デジタル庁が設置され、日本も

遅まきながら生活全般のデジタル化が促進される

こととなりました。

しかし、日本がIT等の分野で出遅れていたといわれる

のは、この国が、感覚的に鈍かったということの証左

にはならないでしょう。

不合理な言語ともいえる日本語に象徴されるごとく

日本は、利便性よりも、感覚的な部分を尊重する

傾向があります。

かかる性格は、デジタルよりはアナログと親和的なの

です。

無論、時代の流れや技術革新を無視していては、

生活は成り立ちません。

とはいえ、たとえば「はんこ」が不必要となると、

印鑑職人の匠(たくみ)の技は、どこへ行くので

しょうか?

眼前の現実を見据えつつ、日本の伝統文化である

「モノづくり」や「熟練の技」を大事にしたいもの

です。

「質」に徹底してこだわること。

安藤忠雄さんが、先日のインタビューで語っていた

ように、その仕事に全存在を賭け、生きているひと

を「一流」と呼びたい。

職人気質(しょくにんかたぎ)よ、永遠なれ!

まさかと思いましたが、ありました…

「寿司ロボット」。

味は一体?

    60