日本語空間

2020年11月17日

あたらしい生活

最終更新: 2020年11月19日

犬が好き? 猫が好き?

なんて、会話のきっかけのように持ち出される

問いです。

正直、私は、両方好きでも嫌いでもなく。

それ以前に「人新世(ひとしんせい)」の所業

について思うところ多々あり。

動物を見ると、反射的に「かわいい!」という

より、惻隠(そくいん)の情をもよおしてしまう

ので。

そして、やはりミニマムな生活を送りたいため、

責任を伴う動物の飼育は、考えませんでした。

強いていえば、この近くで散歩している犬の

ボルゾイを、造形的に美しいと見とれていた

くらいです。

→友人に話をしたら、あの「鹿」みたいな

「ユニコーン」みたいなやつ? と。

  立ち上がったら2m超えの迫力。

  走るのが大好きで、人懐っこい。

前置きが長くなりましたが、悩んだ末、野良の

子猫(6か月)――「メメ」と命名――を保護する

ことになりました。

コロナ禍は、ふしぎな縁を招じたわけです。

リモートワークの定着により、いわゆる半径50

メートルの世界との交流が深まったのだともいえ

ます。

1日も欠かさず、台風の日でもやってきたメメ。

秋が深まり、冷え込むようになってからは、帰り

たがらなくなり、午前の早い時間にはもうドアの

前で待っているので。

猫1匹飼ったことがなく、ぎこちなさ全開で

接していますが、涙を浮かべながら餌を食べて

いるこの子猫を見ると、来てくれてありがとう、

という想いがこみ上げます。

ネコとヒト。

あたらしい生活のはじまり――

  何とかケージに入ってくれてホッ。

  初の健康診断に行ってきます。

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