日本語空間

2021年6月5日

パズルのように

今日も、修士課程の院生のレポートを添削しています。

やはり、重点的に行うのは、構成の精度を上げること!

つまり、文章を成す各々の「文」が、適所に配置されて

いるかの徹底チェック。

「パズルを解く」という形容が、ピッタリしています。

最初は、もつれにもつれていた文を、丁寧にほどき、

あるべき場所に置いてあげると、きちんと文章が整って

くる。

細部を直すのはその後。

すると文章が流れ出し、読む側を、自然に「読ませる」

ことが可能となります。

混乱した文脈、不適切な位置にぎゅうぎゅう詰め込まれ

た文をすぐに解きほぐすことは、ネイティブでも容易な

技ではありません。

まずは、違和感をおぼえる箇所を洗い出し、なぜおかしい

のかを、じわじわ突き詰めていく。

時に呻吟しながら、しかし、そこには知的なよろこびが

存在するのです。

パズルのように―

プロテスタント教会には、数多く

の教派がある。

156年の歴史を持つこの教会は、

「ユニオン」という名の通り、

超教派的存在。

        2021.6.4

    110