日本語空間

2021年1月12日

ロジカルシンキングは身を助く

最終更新: 2021年1月25日


 
「芸は身を助く」ということわざがあります。
 
何か一芸を身につけておくと、いざという時、役に立つ
 
の意味です。
 

 
実際には、特別に目指したのでなく、おのずと身についた
 
技能が、結果として役に立った、というような使い方を
 
します。
 

 
たとえば、論述が上達すれば、論述能力にとどまらない
 
付随した成果が得られます。
 
それが、ロジカルシンキングに強くなる、というプラス
 
面なのです。
 

 
ロジカルシンキングは、アカデミックな場や仕事の場に
 
とどまらず、日常生活のあらゆる場面に関わっています。
 

 
実際には、ロジカルシンキングを鍛えるためのハウツー本
 
も、たくさん出ています。
 
しかし、ほとんどが、短時間でそれを身に着けることを謳う
 
内容です。
 

 
対照的に、論述のように、より時間をかけ、ある程度の長さ
 
の文章と向き合い、根気強く見直しを繰り返す行為は、
 
論理的矛盾をすみやかに発見するセルフチェックの能力を
 
高めたり、ブレイクスルーのありかを見出す能力をもたらし
 
たりします。
 

 
何より、留学生の皆さんは、それを日本語でおこなうのです
 
から、難易度も上がる分、揺るぎない総合力が得られること
 
が期されるのです。
 


 

 

 

 

 

 
  
 

 

 
 
 
    レンガと木材から成る
 
   シュレーダー邸(ユトレヒト)
 

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