日本語空間

2020年10月8日

別天地(べってんち)

にわかに天気がくずれ、しばらくは雨模様になり

そうです。

昨日は、模擬試験のストックを作るのに追われ、

少々疲れていましたが、今日のスカイプレッスンでは、

手応えがあったので、元気が出ました。

さて、暗い天気を吹き飛ばすため、せめて美しい場所

へ想いを馳(は)せましょうか。

先週末、学習者の方が、軽井沢へ行ってきたそうです。

それ以前に、秋の行楽シーズンにおススメの場所は?

と聞かれ、同地を推薦したのですが。

すぐに行ったと聞き、驚きました…

おまけに、自家用車を運転して、というので、本当に

行動的ですよね!

軽井沢は、1885年にそこを訪れたカナダ人の宣教師、

アレクサンダー・クロフト・ショー牧師により

見出されました。

高原の澄んだ空気と人界の俗気を離れた世界は、最初

一部の欧米人の間で知られるのみでしたが、のちに

日本の上流階級や知識人の避暑地として、開かれて

いきます。

その学習者の方は、しみじみお話ししていました。

「人が口々に、軽井沢が良いと言うのを聞いて、理由

がわかりませんでした。

しかし、一度行ったらそれが理解できたのです。

軽井沢は、観光名所を見て歩くのではなく、その美しい

場所をゆっくり味わうこと自体がすばらしいのですね」

「紅葉には、まだ早かったので、もう少ししたら

また行きたいです」。

私自身、もう同地には何年も足を運んでいませんが、

そのようなお話を聞いて、自分がそこに行ったかの

ようにうれしくなりました。

 清冽(せいれつ)な水をたたえる「雲場池(くもばいけ)」は、「スワンレイク」とも

 呼ばれ、風景が逆さに映ります。

 もうじき紅葉が、その水面を彩(いろど)るでしょう。

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