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「うつ」に思う
暗くても、目を背けてはならない事実。
日本では、今年の8月に自殺した人の数が1849人に
上り、去年の同時期よりも240人以上増えました。
コロナ禍にもかかわらず、春までの前年比では、数が
減少していたのに、ここにきて増えたのは、影響が
後になってから出るということでしょうか?
これだけ大規模なパンデミックの災禍に見舞われ、
社会が機能不全に陥っている中、自国にいても
うつ状態になるのは無理もない。
しかし、外国で暮らす留学生は、精神的な苦難を、
より強いられていると想像します。
過去に、うつの症状で、クリニックに通ったり、
精神安定剤を飲んだりしている留学生に会ったこと
があります。
向かい合う時には、相手の意思を最大限尊重し、
無理を強いないよう配慮しました。
勉強も仕事も大切ですが、心身の健康に勝るものは
ありません。
心が弱っている人を見かけたら、頑張れ! と肩を
押すのでなく、まずは静かに話を聞いてあげたいですね。

以前、伊豆を旅行した時、台風が近づいて
いたせいで海が荒れていました。
そこで、このような看板を見つけ、ハっと
させられたのを覚えています。
※写真は城ケ崎海岸のものです。