• 日本語空間

港町での再会

以前にもブログに書いたことのある教え子と、昨日、

3年ぶりで再会した。

縁があり、6年前来日した彼女に、初めて日本語を

教えたのがきっかけだった。

昨年、日本の大学に入学したが、祖父の危篤で一時

帰国したまま、日本に戻る機会を逸していたらしい。

しかし、秋から連絡が取れず、心配をしていた。

タクシーの中にスマホを忘れ、私の連絡先も紛失して

しまったためだとわかったが、本人は、意外にけろっと

していて拍子抜け…

海に面したレストランで、遅ればせながらのささやかな

合格祝いをする。

彼女の両親は、元留学生で、その後、再来日して結婚。

生まれた彼女は、わけあって、すぐに国の祖父母に引き

取られ、16歳になるまで育てられていたという。

わずか1年ほどの日本語学習の後、日本の高校に入学し、

相当苦労しながら、日本人と同じ形式でセンター試験を

受験することに。

その前年の夏、国語の「現代文」がとても難しいという

ので、再び、私が教えることになった。

受験校についても、あれこれアドバイスをしたが、結果と

して、今通っている女子大学を選んで本当に正解だった、

としみじみ語っていた。


一日も早く親元から独立したい彼女は、大学卒業後に、

安定した就職を希望している。

その大学は、就職率が高く、返済不要の奨学金が受給でき、

学費も半分にまで減免されたそうだ。


高校には、1年遅れで入学し、浪人も経験した彼女だが、

大学の授業では、ジェンダー関係の科目が面白いといい、

結婚には慎重にならざるをえない(…)、と。


「あのころに比べて、ホントおとなになったね」というと、

「まあ、あのころは若かったから」…淡々とした答えが

返ってきたのだった。


偶然、事務所のある港町の伝統ある女子大学に通うことと

なった彼女とは、これからも会う機会が増えそうだ。




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