- 日本語空間
「希望」をデッサンする
2022年の年明けは、2日、3日と仕事があり、充実したスタートと
なった。
学習者の方たちは、学校や会社が冬休み中であるにもかかわらず、
全員が、いつも通り授業に参加しており、溌溂(はつらつ)と
した顔に年始から会えたのは、何よりうれしかった。
皆さん、各目標は異なれど、楽しく学ぶことを知っている方たち
だと、あらためて感じる。
学習者一人一人に合った授業を提供する「日本語空間」では、
おおまかなシラバスは、最初に提示しつつ、話し合いながら、
より良い授業の形態を模索している。
それが、個人授業の醍醐味だし、すべての目標に、1対1で
まかなえる方式など、あらかじめ存在しないからだ。
たとえば、大学院受験に際し研究テーマを決めるとき、論文の
中でどうしてもうまく書けない箇所に当たったとき、いきなり
書き出すことは不可能なので、ブレインストーミング的に発想
が誘発されるよう試みる。
最初から、方式を固定しないこのやり方は、特に研究レベルに は向いているようで、これまで確実に結果を出してきた。
枠をすべて取り払ったら、とりとめがなくなり、どこに着地する かもわからなくなるだろうが、あえてガチガチに固めないことが、 眠っていたアイディアを引き出すことは多々ある。
そう、ゼロか百かでなく、「デッサン」をしながら、自身が真に 求めるものへと近づいていくのだ。 今年も、そのようにして、たくさんの「夢」をたぐり寄せること を願ってやまない…!
2022.1.4 あたらしい年の胎動…