- 日本語空間
関心を持たれるべく
天気予報が予測した台風は、すでにそれたのか、雨もなく
カラッとした天気の1日。
国内では、オリンピックが開かれているというのに、実感は
湧かず、このヴァーチャル感は何なのか…
まあ、それはそれとして、暑さも気にせず、遊んでくれ!
とアピールしてくる猫をいなしつつ、粛々とタスクをこなして
います。
昨日から、大学生の定期試験におけるレポート・第2回目の添削。
表現の正確さは、全体的にレベルアップしましたが、論理的整合性
には、まだ問題があります。
また、無難にまとめているものの、全体的にぼんやりした印象なの
は、構成が弱いせいです。
論文のように長い文章でなくとも、面倒がらず、あらかじめ構成を
かっちり決めると、それに沿って書いていけるので、かえってラク
なのですが。
午後からは、来週スタートする授業の準備。
専門学校2年生で、大学の3年次編入を目指し、「小論文」の試験を
受ける方の指導です。
コロナで、留学生の数は減少傾向にあるとはいえ、志望校が有名大学
であり、募集人員も「若干名」なので、厳しい戦いが予想されます。
日本語のレベルは、当然ながら上級で、Ǹ1は以前に取得していた
ものの、より高い点数を示したく、今回、再受験したとのこと。
Toeicも、高いスコアで、英語には自信があるようです。
しかし、日本語での論述の経験はほとんどなく、出願時に提出する
卒業後の計画、志望理由を書いてもらったところ、全面的に書き直し
となりました。
書きことばを身につけることは、Ǹ1レベルまできていれば、さほど
困難ではないと予想されます。
それよりも問題なのは、「そこで何が問われているか」が、理解できて
いない点。
これも一種の論述なので、自分のペースで、勝手気ままに書いたら、
当然、評価は低いものとなります。
主観的ではなく、客観的な視点で、相手に「見せる」ことを意識する
のは、基本中の基本。
1端然とした文体で、2具体的に書くこと。
その上で、審査をする先生から「関心」を持たれることは、狭き門を
通過するため、肝要です!
3年次編入を目指すような留学生は、総体的に、能力もモチベーション
も高いでしょう。
そこを勝ち抜くには、筆記試験で高い点数を取るのは無論、ユニークさ
(元々備わっている能力に限らず、これからの学習計画において)や、
伸びしろを強くアピールするべき。
そう、出願の書類を書くところから、本試験はスタートします。
さあ、戦略的に、あらゆる角度から合格の可能性を探りましょう!

ここで一句…
冷風扇 特等席は 猫のもの