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『モビリティーズ』



















2年ほど前、「アドレスホッパー」と称される

非定住型の生活が、一部で話題になりました。


私自身、どこかで共感できる部分があった

ため、興味深く情報を追っていたのを覚えて

います。


当時は、コロナのことなど想定外だったので、

理想的ではあるけれど、どこで踏み出すのか

というためらいもあり…


しかし、現実は何が起こるかわからないもの。

ウィズコロナからポストコロナといわれる

時期を経て、リモートワークやワーケーション

という発想が、現実化してきました。


現在は、私も、仕事はほぼ在宅となっており、

授業自体すべてオンラインなので、静かな

個室が確保できれば、場所にはこだわらなく

なっています。

→とはいえ事務所以外では未だ行っていませんが…


院生時代に、ジョン・アーリの『モビリティーズ』

を読みました。

目から鱗(うろこ)が落ちるというよりは、現在

進行中の「移動」の可能性、不可能性を再確認

させるような内容で、参考文献の膨大な量が印象的

でした。


貧乏学生は、一々書籍を購入することができず、

その本も図書館で借りたものだったので、現在

手もとにはありませんが。

アーリが、著書の最後に、このモビリティーズの

未来を悲観的な予測で締めくくっていたのを記憶

しています。


アーリ自身は、4年前に亡くなっているため、

コロナ禍を経験しなかったわけですが、現在の状況

をみたら何というのか。


もしかしたら、彼は、かえって虚構の現実を乗り

超える術を、「移動」をキーワードに再考してみせた

かもしれないなどと、考える今日この頃です。


🌠ジョン・アーリ『社会を超える社会学』は、

 より読み応えがありました。























    秋、渡り鳥は南へ向かう。

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何かと慌ただしく、不本意ながらここしばらくブログが 1週間に1回しか更新できない状態のまま、9月を迎えた。 書こうとするテーマは色々あるが、気力が追いつかず、 反省することしきり。 さて今週は、母国の大学を卒業して日本の大学院に 進みたいという方のカウンセリングをおこなった。 社会人で、現在の仕事を長く続けるのでなく、将来に 転職を考えているため、専門性を生かせる大学院に 入りたいとのことだった。

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