犬が好き? 猫が好き?
なんて、会話のきっかけのように持ち出される
問いです。
正直、私は、両方好きでも嫌いでもなく。
それ以前に「人新世(ひとしんせい)」の所業
について思うところ多々あり。
動物を見ると、反射的に「かわいい!」という
より、惻隠(そくいん)の情をもよおしてしまう
ので。
そして、やはりミニマムな生活を送りたいため、
責任を伴う動物の飼育は、考えませんでした。
強いていえば、この近くで散歩している犬の
ボルゾイを、造形的に美しいと見とれていた
くらいです。
→友人に話をしたら、あの「鹿」みたいな
「ユニコーン」みたいなやつ? と。
立ち上がったら2m超えの迫力。
走るのが大好きで、人懐っこい。
前置きが長くなりましたが、悩んだ末、野良の
子猫(6か月)――「メメ」と命名――を保護する
ことになりました。
コロナ禍は、ふしぎな縁を招じたわけです。
リモートワークの定着により、いわゆる半径50
メートルの世界との交流が深まったのだともいえ
ます。
1日も欠かさず、台風の日でもやってきたメメ。
秋が深まり、冷え込むようになってからは、帰り
たがらなくなり、午前の早い時間にはもうドアの
前で待っているので。
猫1匹飼ったことがなく、ぎこちなさ全開で
接していますが、涙を浮かべながら餌を食べて
いるこの子猫を見ると、来てくれてありがとう、
という想いがこみ上げます。
ネコとヒト。
あたらしい生活のはじまり――
何とかケージに入ってくれてホッ。
初の健康診断に行ってきます。
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