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アフター ダイバーシティ
「多様性(ダイバーシティ)」という語を、現代の
キーワードとして、よく耳にするでしょう。
気がつけば「多様性」は、もはや自明のように人々に
共有されており、それを否定すると攻撃を受けたりする
ほどです。
異論はあるかもしれませんが、この点に関し、総体的に
社会は、良い方向に進んでいるのではないでしょうか?
たとえば、LGBT 注)の存在に対する認識。
2年前、自民党の女性議員が、LGBTは「子どもをつくら
ない」ので「生産性がない」と発言し、大きな非難を
浴びました。
また、つい最近、足立区の高齢の議員が「日本の男が
すべてGになり、女がLになったら子どもが生まれなくなる
ので日本が滅びる」と発言をし、物議を醸したのですが。
いずれの時も、当該の議員を批判したのは、LGBTの当事者
以上に、それ以外の人たちだったのです。
ところで、これらの政治家も、彼らを非難する人たちも言及
していませんが、実際にLGBTの当事者は、医学や周囲の力
を借り、あるいは養子制度を利用して、「親」になっています。
youtubeでは、そのような人たちが顔出しを行い、メッセージ
を発信することで、啓蒙効果が生まれているようです。
一方、政治関係者が、すべて保守的思想の持ち主ともいえず、
法務省は、「性的多様性」を尊重することを提言しています。
http://www.moj.go.jp/JINKEN/jinken04_00126.html
また、LGBT向けの就職サイトや、LGBTを積極採用する企業
も現れ、つい先日、ジョブフェアも開催されました。https://jobrainbow.jp/information/lgbt-work-expo-2020
アフターコロナ、アフターリベラル、アフターヨーロッパ、
と書籍のタイトルにも、アフターがつくものが多いですが、
ここでは、未だ使用されていない「アフター ダイバーシティ」
という語を掲げたいです(特許!?)。
われわれは、未だかつてないような多様性以後の世界へと
向かっているのかもしれません。
注)Lレズビアン Gゲイ Bバイセクシュアル
Tトランスジェンダー
(ただし、大別であり、性自認はより幅広く存在する)。


映画 ぼくが性別『ゼロ』に戻るとき