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「酷い」オンライン授業

コロナウイルスの流行は、以前よりもわずかながら

収まっています。


しかし、会社や小中高校は、何とか常態に戻りつつ

あるのに、「大学だけは」、通うことができない

状態と指摘されていますね。


以前ブログに書いた外国人学習者の一人が、今夏、

祖父の方が危篤に陥り、急遽帰国をすることになり

ました。

2週間隔離をされ、ホテルに滞在していた時、大学

の授業での発表が回ってきたそうです。


運が悪いことに、ネットの調子が悪く、発表中に

何度も回線が切れてしまったらしいのですが…

担当教員から、彼女自身がわざと切ったかのように

受け止められ、その時間の半分くらいを、ものすごい

勢いで怒られたとのことです。


結局、祖父の方は亡くなり、彼女は自国にとどまった

まま、期末試験を受けることになりました。

思い出すだけでも「酷い」というメールをもらった

のですが、まだ日本に戻らないつもりだと言うので、

昨晩、スカイプで話しました。


両親が共働きであったため、自国で祖父母に育て

られた彼女は、中学3年生の時に、一足先に来日して

いた両親に呼び寄せられ、日本へやってきました。


1年間の日本語学習期間を経て、日本の高校に入学。

大学受験では、留学生ではなく、日本人と同じ扱い

になるため、苦労してセンター試験に挑戦しました。

結果、一浪をして、今春めでたく大学に入学したの

です。


しかし、オンライン授業では、課題が山のように出され、

特にオンデマンドの授業では、添付されたレジュメに

関するくわしい説明やフィードバックもなかったと聞き

ます。

そして、レポートの書き方もよくわからないままだった

ため、前期の成績は悪かったと語っていました。


悪いことが重なり、日本の大学生活に疲れてしまい、

来春まで日本に戻るのを止めようかと考えている

(どうせオンライン授業だから)と言うので、そうでは

なく秋には戻ってくるよう、声をかけました。


大学に入る前から、日本で優良な企業に就職したい、

と希望に燃えていた彼女です。

大学側は、日本人学生への配慮は無論のこと、フェアに

接するという意味では、外国人学生には外国人であるが

ゆえの配慮を怠らないでほしいものです。













より弱っている人間に、惻隠(そくいん)

の情を持たずして、いかに教育が成り立つか、

と。

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