- 日本語空間
カオスに射す光
昨日の朝のこと、学習者の方から悲鳴のようなメール
(絵文字「泣」付き)が届きました。
私が、大学入試の過去問題より少し易しく設定して
作った模擬試験が、「うまく解けない」と。
以前から、JLPTやEJUのような一問一答形式の資格試験
のほうに慣れてきたため、絶対的な正解が一つある
わけではない論述問題に苦しんでいるようです。
→大学が個別に作る入試問題に比べると、EJUの記述
は、ポイントがはっきりしているので、まだ書きやすい。
そういいつつも、今日の午前中には、その宿題がメール
で送られてきていました。
よしよし、偉い!
着実な進歩の手応えが感じられます。
細かい問題は山積しており、何よりの目標は合格です
が、せっかくうちを使ったからには、アカデミックな
論述の能力を高めてほしい。
現在は、課題をこなすだけで精一杯でも、大学入学後に
文章力は確実な差となって表れるのだから…!
再びは訪れない時間を大切に。
合格+実力の養成=「一石二鳥」で行きましょう。

★春に、このブログに綴った事務所近くのプロテスタント教会が、最近新装されました。
以前の、これ以上ないほど簡素で、大風
が吹いたら飛んでしまいそうな風情に、
愛着をおぼえていた身としては、少々寂しいですが…
フードバンクや子ども食堂の開催といった「アガペー」の精神は、健在です。

★昨日のブログに載せたマリア像に、
なぜ自分がひかれていたか? それは、頭部の表情によります。
あの像は、全体には簡素なつくりですが、ほんのわずかに頭が傾いており、冠が斜めになっていたから…なぜ? と。
調べてみたところ、類似したポーズの
「マーテル ドロローサ(悲しみの聖母)」が見つかりました。
この写真のマーテルほどドラマチックではないものの、そうであるからこそ、
ひっそりと感情の重みに耐えているかの
ような姿が印象的だったのです。