事務所からの帰り道、駅までは、いくつかの道を経由する
ことができるので、その日の気分で選んだりするのだが、
今日、偶然通りかかった商店街でおかしなことがあった。
居酒屋の店先に座っていた客が、ふくろうを手に乗せて
おり、それがじっとしたまま動かないので、人形みたい
だなと思い眺めていると、いきなり「乗せてみていいよ」
といわれた。
ポカンとしていると、酩酊気味のおじさん(ふくろうの飼い主)
は、あっという間に、私の手に専用のグローブを装着し、
紐で固定してしまった。
何か言わなければと思い、出てきたのは「か、感動です」
といういささか間抜けなセリフ。
だが、おじさんは「感動だってさ」と、ご満悦のようすで、
この子はおとなしいから触ってみろ、清潔だから匂いを
嗅いでみろ(!)と勧める…
昨年から何度か書いたが、コロナ以降、友人など親しい人間
同士に距離ができたせいか、近隣や街で出会う初見の人が、
妙に人懐っこく話しかけてくる。
それにしても、いきなり手にふくろうを乗せられてしまう
なんて、「事実は小説より奇なり」といったら、オーバー
だろうか…
★生後3か月といっても猛禽(もうきん)…★ さて、今日の昼間は、大学院の志望理由書と研究計画書の
添削に集中していた。
出願に際し提出するこれらの書類を、今まで多数添削して
きたが、特に志望理由書に関しては、ストーリー仕立てで
アピールするのが有効だ。
コピー&ペーストや、思いつきのような内容は論外である
一方、ただ事実を、平板かつ無難に書いても、未見の相手
には、結局何がいいたいのか伝わらないばかりでなく、
印象にも残らない。
そうではなく、受験に至るまでの経緯を、起伏のある物語
で立体的に記述すること。
そうすれば、いわんとすることが相手にダイレクトに伝わる
上、この受験者と話してみたいという気持ちにもなる。
乱世の様相を呈する社会状況で、いくら安定を求めても
かえって不安定になるような今日、依頼をしてくる学習者
には、勝負に出る気概のある人が揃っている。
それゆえ、ブレインストーミングを行うと、実に奥深い内容
が引き出されるのだ。
さあ、仕上げが楽しみになってきた。
「ストーリー」で試験官を魅了し、こちらのペースに
引き込みながら、本番に臨もう!
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