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一雨(ひとあめ)ごとに

先週、恩師の論稿を校正する仕事を引き受けた。


昨秋、別な論稿の校正をおこなったが、今回も字数が

10万字を超えるものであるため、時間がかかるだろう

と思われる。


校正のいわゆる鉄板は、1頁あたりの文章を、どこまでも

時間をかけ直していくのでなく、いったん大体をチェック

したら先へ進み、全体を見終えたらプリントアウト。

再チェック。この繰り返し。


専門性の高い文章をチェックしていくのは、根気が要るが、

勉強になることも多く、報酬にかかわらず、積極的に引き

受けることにしている。


だが、そちらにかかりきりだったため、今週はブログの

更新が遅れに遅れてしまった。

そうして、今晩の授業の前に、あわただしくこの文章を

書いているといった次第――


コロナ以降、旧い社会システムが機能不全に陥っていること

に対し、主として若い世代からの異議申し立てが起こった。

基本的に、それは正論である。


ただし、いったん確立されたシステムに変わるものを築き

上げるのには、当然ながら時間がかかる。

そこで、臆してしまい、無難にレールの上を走り続けるか、

果敢な挑戦に出るか…


私自身、非力な身だが、後者のあり方を模索している。

一つの仕事で完結させ、それだけで生活の糧を得ようと

すれば、不如意なこともあろうが、仕事を分散させること

で、精神的な糧を犠牲にしないで済むように。


週末は、天気が悪かったが、あまりにも室内にこもって

いたので、夜になって旧外国人居留地を歩いた。


小雨に煙る洋館の前の花々は、人影もないのに、鮮やかで

咲きこぼれんばかりの勢いだった。

そう、自分は自分で、得心して在ればよい。


一雨ごとに蕾(つぼみ)がひらく。

一雨ごとに春になる。

2022.2.19

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