- 日本語空間
凄絶(せいぜつ)でもあり爽快(そうかい)でもある
以前、「日本語空間」に依頼してくる外国人学生は、
9割がサバイバル的状況にあると書きました。
そうであるからこそ、頼られるのだと理解しています
が、超短期で結果を出さねばならないにしても、
サバイバルの内実は、まったくもってケースバイケース。
相談を受けた時点で、目標達成の見込みがあるか否かは、
おおよそ判断できます。
ポイントは、学習におけるセンスというか勘所、そして
主体性、気力(根性…?)の有無です。
その時点で、できていないことがあっても、これらを
兼ね備えていれば、後は、方向を示すだけ。
期限が迫る中、短時間のうちに、課題をクリアしていかねば
ならず、そうやって学習の密度が濃くなれば濃くなるほど、
凄絶さも増します。
そこまで「濃い」学びをおこなうことは、集団授業では
まず不可能。
そして、以前に書いたごとく、〇×や四択問題のように、
決まりきった一つの答えを「暗記」するような勉強とは、
レベルが異なります。
しかし、最適の「解」を希求し、峻厳(しゅんげん)な山を よじ登るようにして、自身を高みに引き上げていく経験は、 きっと極上の爽快さをもたらすはずです。

今回のオリンピックで金メダルを獲得した堀米雄斗(ほりごめゆうと)選手。 稀有(けう)な輝きを放つその技の秘密が知りたいと思っていたところ、 小学生時代に目が極端に悪く、足の勘だけでボードを操っていたという 記事を読み、納得しました。 私の研究におけるキーワードの一つが「視覚」なので、非常に興味深く 感じます。