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字数制限に学ぶ

字数制限と「たたかう」、字数制限に「悩む」、どちらにするか

迷っていましたが、やはり、肯定的な意味を込め、タイトルの通り

にしました。


大小さまざまな論文、レポートその他、多くの原稿には、字数制限

がつきものです。


字数制限の前で、立ち止まるとき、そこには二つのパターンがあります。

すなわち、字数不足と字数オーバーです。


ごく短いものであれば、悩む必要もないでしょう。

問題は、ある程度の長さを要する論述です。


しかし、問題は、単なる長さではなく。

冗漫に書くのか―意図的にそうするひとはないでしょうが―、「濃く」

書くのか、という点は、看過できません。


日本語に限らず、同じ内容を扱っても、表現により、総体的な長さは

異なってきますね。


長さの割には、主張も核論も見あたらない、何かの「まとめ」のような

文章がある一方で、短い字数であっても、非常に密度の濃い、読み手を

引きつけて離さないような文章があります。


長い文章を書いた経験がない場合、まずは、字数を満たすだけで、精一杯

かもしれません。


しかし、文章に習熟するにつれ、字数をむだにしないように、という

意識が、おのずと生まれてくるはずです。

なぜなら、論述の活字化と発表においては、それまでの労作の成果を、

ベストなかたちで、第三者の目に触れさせる必要があるのだから。


以上を踏まえれば、能動的に書きたい意思がつよく、多少字数をオーバー

してしまうのは、悪いことではありません。

その場合、推敲をおこなうことで、文章の密度が上がり、表現そのものに

とどまらない論文自体の評価も上がるでしょう。


ゆえに、字数制限は、それを活かすことで、文章力を引き上げてくれる

重要な「枷(かせ)」ともいえます。












時折、具象の世界に疲れると、抽象的世界

に憩いたくなります…


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