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友に宛てた手紙

今週は、週明けから慌ただしくしており、ブログの更新が

気にかかりながら、なかなか手をつけることができなかった。


実は、先週友人から、12月に大きな手術を受けたというメール

をもらい、気が気でなかったのである。


未だ入院中だが、折悪しく、コロナの影響で、家族も面会が

かなわないという。


やむなく、SMSで励ましのメッセージを送り続けていたが、

不安が募り、昨日、授業の前に病院へ足を運び、手紙とささやかな

見舞いの品を届けてきた。


コロナの感染者が、爆発的に増えているせいか、病院には人が

あふれている状態で、どうなるかと心配したが、スタッフの動きは、

見事に統制されており、あっという間に手続きを済ませられた。


病院を出てから、しばらくすると、友人からメッセージが。

来てくれるなんて驚いた、「あたたかくて穏やかでキラキラした」

手書きの手紙を本当にありがとう、とあった。


ブログの文章や、論文なら、あえて、いったん大まかに仕上げて

から、後で何度でも推敲できる。

つまり、リライトが可能で、それに慣れきってしまっている身と

しては、ペンでの「手書き」はハードルが高い。


さらに、病気のひとに対し、どのようなことばをかけてあげるべき

なのか?

考えれば考えるほど、ペンが先に進まない。


まっすぐ心を伝えたいからこそ、かえっておっかなびっくり書いた、

そんな手紙 ――


自身がいちばん苦しんでいるだろうに、こちらを気遣い、弱い部分

は一切見せず、ユーモアあふれる文章をスマホから送ってくる友人に。


読むたび、涙腺崩壊し、収拾がつかなくなってしまった私は、やはり

今は合わなくてよかったと思った。


本や画集が好きで、学生時代の面影を宿したままの友人を、日々心に

浮かべながら、そのうちにまた、つたない手紙を書いて送ろうと

考えている。


Gwen John “The Precious Book”(1916-26)

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