- 日本語空間
可能性を引き出す
今週は、リファレンスや推敲、締め切りなどについてお話ししながら、
それらが、より広い世界に反映される可能性について、考えてみました。
リファレンス→「知」の資本。
推敲→自己を客観視する行為につながる。
締め切り→時間術
大切なことがらなので、真剣に語りましたが、決して「上から目線」で
はなく、自分自身にも問うつもりで、襟(えり)を正させてもらいました。
他の場所でも書いたとおり、日本語は、話しことばと書きことばに「乖離
(かいり)」があります。
日本人は、無意識にその中で生活していますが、それは、歴史的経緯と深く
関わっています。
実は、日本人の研究者レベルでも、論述表現に対する意識は、人それぞれ
です。
しかし、第一線で活躍している人物は、書くことの基本を、おろそかには
しません。
ここで、大切なお話をします。
「日本語空間」では、論文のサポート中、アドバイスは、積極的におこない
ますが、ご本人の希望を、何より尊重しています。
以下に、これまでの具体的な希望と対応の例を挙げます。
「文章自体は完成しているので、正しいかどうかだけチェックしてほしい」。
→基本的な日本語の添削のみ
「上手すぎず、しかし間違いもない日本語にしてほしい」。
→論述的にかっちりし過ぎないながら、正しい日本語にする。
「何から手をつけていいかわからない」。
→ブレインストーミングから、じっくり話し合って、方針を決める。
他、多数。
同じケースは、一つとしてありませんので、希望に寄り添いながら、より
よい到達点を目指します。
計画は、つねに可変的に。限りある時間のなかで、柔軟に取り組んでいます。
花盛(はなざか)りのイングリッシュガーデンは立ち入り禁止…
花の香りだけが、辺(あた)りに立ち込めています。