- 日本語空間
大人たちよ
大人の定義は、一様ではないけれど。
ここでは、一応、成人している社会人としましょうか。
無論、私自身をもそこに含め、自戒の念を込めます。
以前に、私の遠縁である者が、余命わずかと診断され、
自暴自棄のふるまいに出て、周囲を散々振り回した
挙句、「自分が死んだ後の世界など、どうなっても
いい」と吐き捨てるのを聞きました。
老いて病み、判断能力が鈍ったのかもしれないけれど、
遺憾です。
目の前の具象の現実に捉えられていると、世界全体が
虚構で成り立っている(改変が可能である)、とは
感じられなくなってしまう。
あらかじめ、教育や制度により、そう信じ込まされて
いるのかもしれないけれど。
「〇〇とはそういうものだ」という言説は、「子孫に
幸福になってほしくない」祖先の呪いである、といった
のはベンサムだったと記憶しています。
呪いなんて何のその!
有限の時間(とき)を、自縄自縛(じじょうじばく)で
思考停止したまま過ごしたりはしない!
偶然性(contingency)に想像力を馳せ、年長者が率先
して礎(いしずえ)となり、年少者を高みに押し上げて
あげられれば、世界はより生きやすくなるのではない
でしょうか?

切り取られたメメ(野良猫・生後5か月)の左耳。

拉致され、不妊手術を受けさせられる少し前。