- 日本語空間
就職、転職に際して
『日本語空間』は、アカデミックジャパニーズの論述指導に
一応、特化をしていますが、これまでのいろいろな縁から、
別な依頼を受けることもあります。
論文提出の締め切りが近くなると、そちらの依頼が多くなる
ので、別件はお断りすることもありますが、現在は、比較的
余裕があるので、話し合ってからお引き受けすることもあり
ます。
以前、大学の卒業論文をサポートした留学生が、就職を控え、
ふたたびサポートをしてほしいと依頼してきました。
→その後、専門学校に進み、来年卒業の運び。
主として、日本語の「音声」の矯正です。
文法や文字語彙はともかく、話し方は、学ばないまま放置して
しまったので、正しくないと感じているけれど、一人ではどう
していいかわからない、ということでした。
接客のアルバイトをしていて、「なまってる」といわれたこと
もあるそうで、正しくというか、「きれいに話したい」と希望
しています。
いわゆる「外国人なまり」には、母語の干渉(かんしょう)が
あります。
最終的には慣れと実践ですが、まずは、自国語の音声の特徴と
日本語の音声の特徴の相違点を、おさえる必要があるでしょう。
ことばにすると当然に思えるかもしれませんが、自国語感覚で
話さず、慣れるまでは、日本語の音声を意識しながら、話すこと
が大切です。
※今回、上述した学習者の同意を得て、この記事を書いています。
→本文に目を通してもらい、許可を得ました。
その方は、自国語を頭の中で翻訳しながら、日本語で話しており、
音声には関心を払ってこなかったため、意味は通じるけれど、
母語の干渉が強いのです。
現実の就職活動で、外国人の志望者が、音声が100%完璧ではない
という理由で、不採用になることはまずないでしょう。
しかし、それも程度問題で、あまりにぎくしゃくしていては、印象
にもかかわってくると思われます。
昨年から今年のはじめにかけ、別な外国人の転職活動のサポート
で、音声指導をおこないました。
少なくとも、普段からよく使う表現、自身が属することになる
業界の用語などは、正しく発音できるよう、そこからのレッスン
となりました。
論述指導は、対面のやりとりだけでなく、原稿とじっくり向き合い
ます。
対照的に、音声のレッスンは、ライブ感満載です。
→スカイプでも問題なくおこなえています。
どちらも、趣(おもむ)きは異なれど熱い! ですね。

今年のはじめに、中途採用で転職を果たした
外国人男性は、新卒ではないため、スーツと
ネクタイにはこだわったそうです。
活動を開始したのは晩秋だったので、季節感を
考慮して、ネクタイは、カーキがかった濃い
グリーンにしたとのこと。
就職、転職活動は、時間と経費がかかりますね…