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批評に鍛えられる

大学の卒業論文は、通常、口頭試問(口述試験)がなく、

提出後に、合格か不合格かが決まります。


それに対し、修士論文、博士論文は、書いて終わりでは

ありません。


内容に関する質疑応答を経て、厳正な審査の後、学位が

授与されるかどうかが決定します。


正直なところ、修士論文は、自分自身のテーマと真摯に

向き合い、「論文の作法」をきちんと守っていれば、

たやすく落とされることはないでしょう。


それでも、楽観視は禁物です。

成績は良く、主査との関係も悪くなく、自分では合格以外

考えていなかったのに、不合格となり、留年するケースも

珍しくありません。


編入ではなく、学内の試験であっても、エスカレーター式

に通さないのであれば、それは、むしろその大学院の良心と

いうことになります。


逆もまたしかりといえるかもしれませんが・・・


たった1回の審査であわてず、なおかつ業績を積むという意味

でもお勧めしたいのが、論文の投稿です。


研究者を目指す人には、投稿で査読を通り、論文が学会誌に

掲載されることは必須。

博士の学位を取るには、博士論文だけが基準を満たせばよい

のでなく、業績も問われます。


博士課程に進まない人でも、学会誌等の学術誌や雑誌に論文

が掲載されたり、賞を取ったりしていれば、無論、就職の時

に有利です!


投稿のライバルは、いきなり大学教員となりますが、おじけず

果敢に挑戦しましょう。


投稿後の結果を待っている間は、期待と不安が募ります。

かくいう私も、最初の投稿の時は、結果が届いても、中身を

見るのには勇気が要りました。


しかし、査読を通るか通らないかに関わらず、投稿は貴重な

経験。

なぜなら、普段接している担当教員やゼミの仲間とは異なる

見知らない審査員からの中立的な批評がもらえるからです。


大抵の批評には、良い点と問題点が挙げられています。

良い点には、励まされ、問題点は積極的に改善するようにし、

当該のコメントから学びましょう。


以前にも書きましたが、修正なしで掲載という論文は、ほぼ

ありません。

批評に鍛えられ、C評価からでも再査読に持ち込み、最終的に

審査を通るくらいの胆力を身につけたいものです。


そうすれば、学位論文の口頭試問にも、自信を持って臨める

でしょう!















ヒルマ・アフ・クリント

「無題No.22」(1914-15)

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