• 日本語空間

文化はかたちを変え継承される

1か月のうち、複数回足を運ぶ場所といえば、やはり

図書館です。


ここ2年ほどは、コロナの影響から、母校の図書館には

足が遠のいており、もっぱら市立図書館を利用しています。 

現在は、県立図書館が改装中で使用できないため、物足り

なさもありますが、その間、市立図書館の貸し出し冊数を


10冊に増やすという配慮には感謝。


地域の図書館ながら、蔵書は豊富で、学術書の数も相当な

もの。

平日でも、老若男女の姿が見受けられ、借りようと思って

いた専門書が貸し出し中のことも珍しくないので、

このような活況をうれしく思います。


時々、借りた本に付箋がついたままになっていたり、鉛筆

での書き込みが残ったままになっていたりすると、学生か?

研究者か? などと想像して、ちょっと感動します。


「紙」の本を所蔵する図書館は、近い将来に消えるという

予測が、ずいぶん前から語られていました。

にもかかわらず、現在のところ、そのような気配はありません。


若者が、古着やアナログレコードを好み、手づくりの温もり

を尊ぶ日本では、紙製の本に対する愛着が高いようです。


ただし、本そのものは、図書館以外にネットで買うことも

できるため、利便性が優先されるせいか、書店の数が激減

している状況です。


先日、閉店となった文教堂は、日本人なら誰でも聞いたことの

ある有名書店で、創業は1949年ですが、ルーツは1898年まで

遡れます。


みずからを取り巻く状況が変われば、元から存在した文化も、

同じままではいられなくなることもありますが、対面で人が媒介

する街の図書館、書店といった活字文化に関わる空間は、かたち

を変えつつ、これからも継承されていくのでしょう。




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出会いがあれば別れがある。 それは、理(ことわり)なのに、 一抹の寂しさを拭うことができない。 『日本語空間』がスタートしてから、 今までいちばん長く(2年半!)学習 を続けた方が、今月中旬に国へ帰る。 毎週日曜日の晩、PCの画面で顔を 合わせながら、実際にお会いする機会 は一度もなかった。 それでも、何の問題もなく、最後まで 円滑に授業を進められたのは何よりだ。 帰国後は、日本語を使う頻度が減る