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映画『羊と鋼(はがね)の森』
雨の週末となりました…
新学期が始まったばかりの皆さんは、緊張感のなかにいるかもしれ
ませんが、一息つきながら、課題に取り組んでほしいと思います。
最近、音声に関するお話をしました。
その流れから、今日は、映画『羊と鋼の森』(2016)を紹介します。※
原作は、宮下奈都(みやしたなつ)が書いた小説で、全国の書店の
店員が「いちばん売りたい本」として選出する「本屋大賞」を受賞
しました。
学業を終えたら、向き合わねばならない自分自身の職業は、早くに
みつかり適応していくひともいますが、一方で、迷ったり、挫折
(ざせつ)したりしながら、たどり着くひともいます。
この映画の主人公は、後者のタイプといえるでしょう。
世界がめまぐるしく転変(てんぺん)する今日、私たちは、その時々
の主流的な価値観に、影響を受けがちです。
それはそれで、個人の自由ではあります。
しかし、才能と覚悟があるなら、ピアノの調律師(ちょうりつし)の
ような職人――芸術への理解が深い――としての人生を歩(あゆ)む
のも幸いなことではないかと、映画をみて思わされました。
※「TSUTAYA」でのレンタルや、アマゾンプライムビデオでみることが
できます。