- 日本語空間
最適解を探る
蝉の声が、降りしきる中、8月がはじまりました。
今年も残り5か月…!
悔いなく、充実した時間を送りたいものです。
一昨日、新規のレポート添削依頼がありました。
提出期限まで、1週間を切ったタイミングで、色々問題が
ありサポートを求めてきたのですが。
作成に関し、教員側からの指示が細かく、同時に、参考に
するメインの本は、自分で決めねばならないため、進行が
滞っていたようです。
この本が使えるかと思い、読み始めたら、実際には使い
づらく、他の課題をこなしているうち、時間切れが近づいた
という次第。
引き受けるとなれば、こちらとしては、可能な限り、高い
レベルのものを提出できるようにしたい。
それは、何よりの理想です。
しかし、時間がどうしても足りていない場合、まずは単位を
落とさないよう、「基本」をきっちり踏まえた論述をおこない
ます。
その上で、余裕があれば、加点のポイントとなる独創性を
入れていくのです。
最後まで、気は抜きませんが、2000字~3000字なら、普段
から文章を書きなれている私にとっては、成果を出せそうな
手応えです。
そういえば、先日、編入試験対策を行っている学習者の方から、
「名探偵みたいです!」といわれました。
遡って考えると、留学生の担任として、大学・大学院進学クラス
で教えていたとき、その年度の終わりには、何としても全員を、
進学させねばならないという使命から、考えられる方法は、
すべて試したという経験が、今につながっているといえます。
また、現在も、1年中、学術論文の締め切りを意識しながら執筆
を続け、投稿のタイミング計っていることも、生きた「勘」を
養っているのでしょう。
それで、「名探偵」とは、ほめことばのように感じ、素直にうれしく
なりました。
実際、これまで「日本語空間」への依頼は、9割が、サバイバル的
なケース。
変な言い方かもしれませんが、私にとっては、この状況がかえって
「燃えます」!
つまり、日本語を教える、とか、受験対策、論文対策をするとか
いうより、核となるのは、最適解を探るという姿勢。
「探す」のではありません。
なぜなら、それは1対1対応である試験の選択問題のように、
あらかじめ答えが存在するものではないから。
そうではなく、どのようなときも、客観的で冷静な分析と、生きた
勘を頼りに、極上の解を手探りしていくのです!

海に祈りを捧げているのは、 東京五輪
新種目のサーフィンで、銀メダルを
獲得した五十嵐カノア選手。
「カノア」は、ハワイのことばで「自由」
を表すそう。