- 日本語空間
月、極まる
12か月の旧称で、12月は師走(しわす)、または極月(ごくげつ)
と呼びます。
和語の「師走」には、先生(師)も走り回るくらい忙しいという、
どこかユーモラスなイメージがあります。
対照的に、漢語の「極月」には、いよいよ1年も最後、つまり月も
押し詰まったという感慨があるでしょうか。
例年なら、今頃は慌ただしい中にも、やり残したことがないよう、
充実した濃い時間を過ごす人が多かったはず。
しかし、コロナは、そのような日常を一変させました。
暗い話になってしまいますが、最近、日本で自殺者が急増し、
特に子どもと女性の比率が高いと報じられました。
子どもは、感受性が強く、おとなの世界の影響を受けやすいので、
原因を対象化できないらしいです。
一方、女性に多いのが社会人の自殺で、雇用形態が非正規のひと
がいきなり契約を打ち切られ、行き場を失くしたと聞きます。
今晩、ふいに花火の音が聞こえました。
どうやら湾岸の商業施設でクリスマスのイベントが行われたもよう。
このようなときにあり、花火の打ち上げ音は、「諸行無常」
(しょぎょうむじょう)の鐘の音(ね)のように響いていました。
今日は、雨混じりの底冷えがする1日でしたね。
明日のJLPTの会場も、コロナ対策で緊張感が走っているでしょう。
受験者の方は、どうか寒さに気をつけて。
健闘をお祈りします!

TNRで耳を切られた野良猫を、事務所で保護
して2週間が過ぎました。
寒さと飢えからは守ってあげられていますが、
野生を奪ってしまったのではないか?
との葛藤もあります…