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限りある時間の中で貪欲に

昨晩、今年の3月にカウンセリングを行った社会人の方から

の依頼で、再び、大学院選びのサポートを行いました。


すでに日本で働いていますが、コロナの影響を受けない職種

だったこともあり、仕事自体は順風満帆(じゅんぷうまんぱん)。

しかし、将来、会社を経営するために、より学びを深めたいと

語る非常にモチベーションの高い方です。


最初、お話ししたときには、おおまかに受験校の候補を決め

ました。

ただ、JLPTは、N2止まりだと聞いたので、受験条件に合致

させるべく、7月にN1を受験することを勧めてありました。


仕事の専門性がきわめて高い場合、特に理系では、日本での就労

に際し、N1取得は、絶対的な条件ではありません。

この方も、仕事の取り引き先が、諸外国であるため、日本語以上

に英語を使う機会が多いそうです。


あらためて、N1合格を仮定し、提示してきたのは、以下の条件。


1. レベルや授業料を考慮すると、できるだけ国立がよい。

→ ネームバリューもあれば、なおさらよい。

2. 専門性をさらに極め、博士課程まで進み、是非、博士論文

  を書きたい。

3. 今の仕事は、すぐに辞めることができないので、夜間に

  授業がある大学院が通いやすい。


社会人の方で、博士論文まで書きたいと、大学院入学前から語る

外国人には初めて会ったので、私は感動することしきり…!


そして、できるならその希望を叶えさせてたあげたかったのですが、

どうしても時間的な制約で、ある国立大学院のMBAを受験すること

に決めました。


MBAは、基本的に、社会人学生を想定しているので、時間割も夜間

が中心で、土曜日に集中講義もあります。

この大学院も、基本的に、平日の2日間と土曜日に授業が設定されて

いました。


さらに、HPで「研究に基礎をおく教育」と謳っているので、

じっくりと専門的な論文を書きたいという希望に、応えることが

期待されます。


そうやって、一度考えをまとめ、修論の形にしておけば、後で時間が

できたとき、しばし仕事を休み、博士課程で学ぶことも可能でしょう。


多くのひとが、就職して自由な時間がなくなると、結果、時間の

切実さに思い至ります。

そこで、のんびりしたいという気持ち以上に、限られた時間の

中で、いかに豊かな経験をするか、同時進行で色々こなしたい、

という欲に駆られる。


「貪欲(どんよく)」って、悪い意味で使われることもありますが、

このような「欲」は、むしろ清々しいのではないか、と。


現在のように、皆が十全に動けない状況にありながらも、己は己と

して、できることを見つけ出し、歩を進めれば、日常が戻ってきた

とき、それは、かけがえのない財産になると信じられます!















   石元泰博「桂離宮 中門の乗越石」

(1953-54)

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