年末になり、論文サポートの依頼が増えており、
羽が生えたように時間が飛び去っていく。
ブログを書かねばと思いつつ、あっという間に
週末が訪れる。
依頼内容は、学習者の数だけあり、最高度の
完成を目指す方もいれば、とりあえず締め切り
までに提出したいという駆け込みの方もいる。
こちらから、こうすべきというような強制は
一切せず、相手の希望に沿って最善を尽くす
のが常である。
以前にも何度か書いたが、傾向として非実学
を専攻する学生は、文章に対するこだわりが
強く、ただ論文を完成させるのでなく、執筆
の過程で多くのものを得ていく。
それを傍で見ることになるのは大きな喜びだ。
これまで、『日本語空間』で指導をおこなった
大学生の卒業論文がアーカイブに入ったり、
大学院生の修士論文が賞を獲得したりした。
このケースに共通しているのは、書くことの
テクニックにとどまらず、根気強さが抜きん出て
いることだ。
つまり、最後の最後まであきらめない。
締め切り直前まで、粘って、あらゆる角度から
論文の完成度を上げていくのである。
相手が、それだけ根気を持っているのだから、
こちらも、覚悟を決めてとことんつきあう!
論文指導をする一方で、自分自身の論文を執筆
しながら暮れていく年の瀬は、何よりも充実して
いる。
本当に貴いものは、目に見えないものなのでは
ないかと、しみじみ思いながら…
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