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漢語は文章の要(かなめ)

昨日の授業で、学習者の方に書いてもらった文章を見て、

直接、問題点を指摘していくなかで、漢語の“ズレ”が

気になった。


JLPTのN1には合格しており、会話は流暢だが、より

きちんとしたことば遣いを身につけたいと、日本語の

ネイティブレベルを目指している方である。


自然な日本語を使えるようになるには、何かが足りない

と自覚しており、その時点で、意識が高いといえよう。


指摘しうる点は、いくつかあるが、中でも気になるのが、

表現に“幅”があり曖昧なこと。

つまり、意味は何となく通じるのだが、具体的に何を

指しているのか、文意が明確でないことが多い。


そこに、しばしば関わってくるのが、漢語の適切な使い方だ。


たとえば、昨日は、「攻略」の語が不自然だったので、

文意を確認したところ、自国語の感覚で直訳していたこと

がわかった。


そこで、話し合いをしながら、名詞一語でなく、動詞の

「絞る」に置き換えた。


また、同様に、「議論」は「検討」に直した。


日本語学習歴が浅かったり、意識を高く持たなかったり

すると、自国語で発想し、そのまま直訳したような日本語

で述べてしまう。


前者の場合、まずはコミュニケーションのため、日本語を

話す必要があるというなら、直訳調もある程度は仕方ないかも

しれない。

だが、一定以上の学習を重ねたなら、ことばの適切な「使い分け」

に意識を持つことが、その人自身の日本語への評価に関わってくる

と断言できる。


Fan Ho 『Hong Kong Yesterday』

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出会いがあれば別れがある。 それは、理(ことわり)なのに、 一抹の寂しさを拭うことができない。 『日本語空間』がスタートしてから、 今までいちばん長く(2年半!)学習 を続けた方が、今月中旬に国へ帰る。 毎週日曜日の晩、PCの画面で顔を 合わせながら、実際にお会いする機会 は一度もなかった。 それでも、何の問題もなく、最後まで 円滑に授業を進められたのは何よりだ。 帰国後は、日本語を使う頻度が減る