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著者に会いに行く

先週末から、お世話になった先生に、手紙を書きかけながら

ペンが進まず(手書きから遠ざかっているため)、苦戦して

います。


実は、先週のはじめに電話でお話したのですが、お顔が見えない

こともあり、伝えたいことが表現しきれませんでした。


ひと同士の隔離期間が長引いたせいか? ささいなことでも、

現実に一歩を踏み出す勘が鈍っているような気がします。


コロナ前であった大学院在籍時代は、研究と仕事の両立に気が

抜けず、かえって最大限アクティブに活動していました。

そのころを想い、反省しきりですが・・・


環境の変化を嘆いていても、何もはじまらないので、学術論文

執筆以外にも、活動のきっかけを模索する今日この頃です。


修士課程在籍中、個人的に、読んで感銘や影響を受けた本の著者

である3人の先生に会いに行きました。

3人とも、学外の現役の大学教授でした。


うち2人は、大学ホームページの「教員紹介」に、メールアドレス

が載っており、1人は、大学の教務課を通じ、コンタクトを取らせて

いただきました。


その後、全員からお返事をいただき、実際にお目にかかることが

叶ったのです!

一緒にお食事をしたり、研究会に誘っていただいたりする中、研究に

関する未知の世界をのぞく貴重な機会を得られたのは、望外の幸せ

でした。


どの先生も、ベテランでいらっしゃったので、細かい部分よりも大枠

での進め方に関し、的確なアドバイスをくださいました。


大学院生ともなると、一々知識を教授してもらうような教わり方は、

あまり現実的でなく(本や資料を読み自律学習するので)、それより、

どう対象を扱うか、効率の良い進め方はどのような方法か、そもそも

どの位置に立つか、といった巨視的なアドバイスが重要になります。


直接の教え子であったわけではないのに、向かい合う時には、誠実に

対応してくださった先生方でした。

それは、専門分野や学閥などを超えた広い意味での「学恩」であった

と、思い出すたび頭が下がります。


中でもひとりの先生がおっしゃったことばは、心が沈んでいる時に、

思い返しては、自分自身を鼓舞する力に変えています。


「あなたは、一生書けなくなることがないと思うよ。

実際には、本当に書きたいんじゃないのに無理に書いている人も

いっぱいいるんだ。

あなたは、書くことでは“枯れない”だろう」。













2021.10.15

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