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複文に習熟する

先日、先生から依頼された原稿の校正に追われ、机に

張りついたまま、夜を迎えています・・・


あと少しで、日付が変わってしまうのに気づき、慌てて

ブログの更新に取りかかった次第。


論述において、文法や文字語彙の“正しさ”は基本中の

基本ですが、無論意味が通ればよいというものではなく、

こと学術論文では、端然とした文語が求められます。


ただし、今回依頼されたものは論文でなく、著書として

出版される予定なので、その点も考慮しながら、緊張感

をもって作業に臨んでいます。


以前にも書きましたが、基本は踏まえつつも、こなれた

表現を使うことは自明ながら、個人の文体というのも

無視できません。


つまり、長い間アカデミックライティングをしてきた

先生のような方には、書き方のこだわりもあるので、

修辞的な部分も吟味しながら、直すべきかそうでないか、

考え抜きます。


たとえば、論述において何行にもわたる文は、悪文と

みなされることもありますが、短すぎるのも違和感が

あります。

むしろ、単文は、それだけではほとんど使われません。


そして、うまい書き手は、文章が多少長くなっても、

齟齬のないピタッと決まったことば遣いをします。


一般的に、指摘されることはほとんどありませんが、

自分自身が、常に論述をおこないつつ、多くの文章の

添削をする過程で、痛感したのがこの点でした。


それで、日本語学習の上級まできた外国人学習者が、

意識して磨くべきことの一つが、複文のこなれ具合だ

といえます。

換言すれば、この点がクリアできれば、ネイティブレベル

の文語表現に近づくでしょう。


ただ、これだけお話ししても、実体は把握しづらいかも

しれないので、具体的な説明は他日に譲りたいと思います。


さて、明日はいよいよEJUの実施日ですね。

コロナ禍にもめげず、ひたむきに勉強を続けてきたすべて

の外国人学生に、ありったけのエールを送ります!



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