- 日本語空間
見果てぬ夢
一昨日、ひさしぶりに外国在住の友人からメールが
届いた。
元気そうなようすで、こちらの近況を教えてほしいと
いう。
私事で恐縮だが、その友人とは、大学時代に選択科目
の授業で出会った。
偶然、前と後ろの席になり、何となくことばを交わす ようになったのである。
その後、相手は修士課程を終え、外国へ旅立つことに
なり、私は、日本にとどまり博士課程へと進んだ。
時々、メールで「いつ外国へ行くのか?」と聞かれ、
何とも答えようがなく「そのうち」とお茶を濁してきた
のだが、未だ出立はかなっていない。
社会に出ると、学生時代のように友と会う機会が減り、
時間の経過とともに疎遠になっていく場合も少なくない。
そのような中で、この友人とは、再会するのが10年後
になったとしても、関係は続いていくと感じている。
今の仕事が、リモートで定着してきたので、実際に
定住の必要はなく、私にとっても外国へ行くという
選択肢がゼロではない。
コロナは、情け容赦なくわれわれに試練を課したが、
最悪のときを今やっと抜け出し、少し余裕をもって
人生を見られるようになったとのは、鍛えられたおかげ
といえるのだろう。
さて、一昨日、今回の寄稿に関し、恩師から制限字数
を2000字増やしていいという連絡をもらった。
すでに字数オーバーしており、文を削る(涙)作業に
入っていたので、願ってもない幸いと喜んだ。
締め切りも5日延びたので、より完成度を上げるため、
張り切って執筆に集中しよう!
なかなか会うことのかなわない友人に、よい報告を
するためにも。
