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論文の「顔」
残り少ない今年の時間を意識し、カレンダーと
時計を常に見える場所に置き、ラストスパート
をかけています!
現在、卒業論文のサポート真最中。
授業形式ではなく、原稿を預かる形での添削です。
実際に、後で担当教員にも見てもらう予定と
のことですが、その前に、目立つミスがあれば
直そうというのは、意識が高いですね。
論文の骨格はできており、ひとつひとつの文章
も、意味は明確で、4年分の成果が出ているのは
立派だと感じます。
ただ、やはり自然さには欠けるところがあり、
細かく直すと、訂正箇所はけっこうな数に上り
ました。
→1回目の添削後、本人に見てもらったところ、
「とても勉強になった」とのコメントが返って
きました。
同時に、もったいないと感じたのが、序論と結論
です。
せっかくオリジナリティのある論考なのに、
書き方が、平面的過ぎて控えめ。
正しいことを書けば良いというものではなく、
文章に「メリハリ」をつけ、堂々と主張するのが
大切です。
序論、本論、結論というと、やはり本論がいちばん
重要、と皆さん考えるでしょう。
それは、一面そうなのですが、本論は、自分自身の
考えよりは、客観的な事実の記述や分析、例証が
主たるものとなります。
無論、おろそかにしてよいものではありませんが、
完璧を目指しすぎると、時間切れになることも。
特に時間が押している時には、論文の「顔」である
序論で、力強く主張をし、それを受けた結論で、今後
の展望に説得力をを持たせると、開かれた論文と
なり、好印象を与えられます。
論文サバイバルの極意。
使える時間は、まだ残っています!

槇文彦氏設計の新市庁舎が水都にそびえ立つ。