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論理の縦糸

「関東地方が梅雨入りした」と天気予報が

告げている。


人間は、湿気が多くうっとうしい季節と

思うが、この時期に姿を現わし、紫陽花

の葉を這い回るかたつむりは、何を感じて

いるのだろうか。


さて、きわめて遅速ながら、かたつむり

が動いているのは、横方向が多い気がする。

論文も、基本的には横書きだが、同時に

論理の「縦」糸は欠かせないものだ。


卒業論文のように、学生にとって初めて

となる長い論述は、最初どこから手を

つけてよいかわからないのも仕方がない

だろう。


そのような時こそ、焦っていたとしても、

いきなり書き出すのでなく、構想を練ること

が大切だ。


ただし、それは最終計画でなく、素描で

よいのである。

いったん肩の力を抜いて、自分は何に興味

があるのか、何を突き詰めたいのかを、

自由な気持ちで書き出そう。

そうすれば「核」の部分が見えてくる。


その後章立てをして、大きく章を区切り、

節、項の順に、タイトルを決めていく。

論文の基本原則は、曖昧さを残さず詳述

することだが、ここまでの作業をぬかりなく

おこなえれば、それが可能となる「骨組み」

が完成する。


いざ書き出した後も、書きあぐねることが

あれば、構成に戻り、論理的整合性に矛盾

がないか常にチェックすること。


こうして、全体を貫く論理の糸がしつらえ

られるのだ。


        2023.6.8







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