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論理の道筋をつけ展開を図る
読まなければならない本が、机の上に山積しており、
図書館で借りた本を読み切る前に、返却期限がきてしまい
焦る・・・こんな繰り返し。
気づけば、もう1週間が終わろうとしている。
今月末には、自分自身の寄稿の締め切りがあるため、追い
込みに入りながら、同時進行で、指導中の卒業論文に関する
参考文献を1冊でも多く読まねばならない。
時間の余裕はないが、いずれにせよ、充実している日々を
送れていることには、感謝せねばならないのだろう。
先日、学習者の方の文章を添削したのちにもらった感想は、
「文章に流れができて」「読みやすくなった」というもの
だった。
ただし、今回、初めての長い論述への挑戦で、何がどう
変わったのかという点までは見えていないようだったので、
説明をおこなった。
まず、一つの章、節、段落の内容が整理されておらず、
ごちゃごちゃと詰め込んでいるので、1.内容ごとにきっちり
分け、2.なおかつ論が「展開」していくことを図ったので
ある。
先日も書いたが、参考文献の選定をせず、それらの質が高く
ないまま、 ただまとめていくと 労力を省いた「コピー&
ペースト」の印象になってしまう。
このような文章は、往々にして書き出す前の準備が圧倒的に
足りていない。
これまで何度か記事に書いたことだが、やはり「書く」前には
「読む」営みをおろそかにしないことだ。
そうして、章立てには意識を高く持ち、いったん設定したら
終わりではなく、執筆途中でつど微調整をする。
論文に、一気に書いて終わり、ということはありえない。
一か所を書き変えれば、連動して、他の部分にも変更が生じる
のは当然。
こうした作業をいとわずに、根気よくおこないながら、
論理の道筋と展開を図っていくのだ。
