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顔の見える論文を

昨日、表現の幅が狭く、同じような表現の繰り返しの

文章は、実際にはそうでなくとも、コピー&ペースト

のごとき印象を持たれ、不利であると書きました。


論文を書く各々の「私」は、かけがえのないたった一人

の存在です。


己だからこできる研究を展開することで、研究全体に

貢献し、ひいては人間としての「われわれ」に連なって

いく!


そうであれば、すでに存在するのと同じような論文を、

あえて書く必要などない。


先行研究を踏まえるというのは、単に、こういう研究が

行われたと提示するのでなく、それと、自身の研究が

いかに異なるか、を立証することです。


あるいは、先行研究自体が、ほとんど存在しない領域へ

と踏み出す…!

ハードルは上がるけれど、成功すれば、評価もきわめて

高くなることが予想されます。


論文を書いた経験の乏しい学習者は、何を書くべきか、

あるいは書くべきでないのか、が判然としないようです。


そこで、ブレインストーミングをしながら、遡るように

して、「動機づけ」を強化することがあります。


まずは、そのようにして、独自性を引き出す。

そして、表現を吟味しつつ、硬直のない文章を滑らかに

綴る。


すると、その人だからこそ、という部分が強化され、

「のっぺらぼう」の論述が、血の通った論文となっていく。


このように、書く行為において、「何」を、と「どう」

は、分かちがたく結びついています。


せっかく苦心して築き上げた研究の成果を、最大限活かす

文章力を身につけましょう!




















   ウィルヘルム・ハンマースホイ

  「読書する若い男のいる室内」(1898)

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