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骨格のある文章

それなりに忙しい毎日を過ごすうち、あわただしい週末が

訪れる。

今週中にこれだけは終えないと、と焦りながら、ブログの

更新が、優先順位の下のほうに来がちで、反省すること

しきり・・・


さて、卒業論文の指導をしている学習者から、私が添削、

修正した後の文章に関して、日本語がうますぎて「怪し

まれるのではないか?」という質問をもらうことがある。


しかし、この点に関してはほぼ心配無用だ。

実際、これまでそのような疑問を抱かれたことは皆無。

何より、日本人に添削を頼んだと、あらかじめことわり

おけば、何ら問題はないと思われる。


ただし、それに関して気になるのは、外国人学習者が

読んでいる参考文献が、自国語で書かれたものが多い時。

そうすると、自分で翻訳して使用することになるので、

どうしてもこなれていない表現が目立つようになる。


無論、日本語の参考文献に、求めているものがない場合

はしかたないが、より時間がかかっても、日本語で

書かれた参考文献を多く読めば、参照するうちに自然と

こなれた文章になる。


今回、参考文献の候補として、日本で教鞭を取る外国人

教授が書いた本を数冊読んだ。

さすが研究者レベルだけあって、日本語表現は、ネイティブ

レベルに限りなく近い!

とくに、複文の扱い方が非常にこなれており、意識の高さ

をうかがわせる。


そして、やはり研究者レベルになると、日本語の文法や語彙

の正確さといった細かい点にとどまらず、論述の基本である

文章の「骨格」がきちんと備わっている。


結局、外国語で長い論述をするにしても、それ以前に論理的

思考能力や構成力が問われているということなのだろう。

そのように、骨格のある文章は、読みやすいばかりでなく、

背筋を伸ばしたような端然とした美しさを感じさせるのだ。




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