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春に別れる

今週は、外出中に満開の桜をよく目にして、

何となく晴れやかな気持ちになった。


お花見の席を特別に設けずとも、青空を背景に

霞むピンクの花々の下を通っていくのも、

また一興である。


だが、春先は、天候が不安定なため、体調を

くずす人も少なくない。

特に体の弱い人にとっては、悩ましい季節とも

いえよう。


世界的に有名な日本の音楽家である坂本龍一が、

3月28日に死去したというニュースが、今日

報じられていた。

彼は、ガンを発症したことを数年前に公表して

いたが、昨年12月に最後のコンサートに代えた

動画配信をおこなっていたのは、本人しか知り

えぬ予感があったためかもしれない。


人間は、この世に生まれたからには、いつかは

ここを去らねばならぬ運命だ。

そうであるなら、四季の中でもとりわけ明るい

春は、好ましい季節といえるだろうか。


今日、図書館に行く途上で見た桜は、散りかけ

ていた。

だが、すでに花の後、鮮やかな新緑が芽吹いて

いるのが目に止まり、それは目にしみたのだった。 人は逝き、季節は巡る…

               Ars longa, vita brevis                芸術は長く、人生は短し。

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