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読書術(1)併読
他の何をしなくとも、1日のうちで、本を読まないこと
は考えられません。
仕事と研究の双方に関わる行為ですが、義務的にそう
しているのではなく、自然にする、といったほうが
合っています。
読書をせずに、1日が終わりかけると、寝る直前、
あわてて本を開く…たとえ20分でも、読まずには
すませられない。
以前、夜型から朝型に、生活の転換を試みていると
書きました。
最近ようやく、完璧ではなくとも、切り替えができ
てきています。
その何が良いかと言って、朝一番にする読書!
雑念のない頭に、内容がスイスイと入っていくのです。
基本的なスタイルは「併読」。
5~10冊くらいの本を同時に読んでいく。
すなわち、数種類の本を傍らに置いて、1冊の1章分を
読んだら、他の本を同様に読む繰り返し。
この方が、早く読み進めるし、重く感じることがない
ようで。
ふしぎと、内容が交じって、混乱したりはしません。
特に、具象的な内容の本と、抽象的な内容の本を、
交互に読むと、頭が活性化されるようです。
こういった積み重ねが、文系ベースでも、知的な営み
には必須である抽象的な思考の鍛錬につながっています。

花から花へと飛び回る蜜蜂のように。
書物の世界を経巡る幸せは、何もの
にも代えがたい。