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  • 日本語空間

開化へ

一昨日荒れ狂っていた天気は、昨日には何事もなかった

かのように晴れ渡った。


毎年この季節におこなわれる開港祭は、梅雨のはじまり

に当たるため、せっかくの打ち上げ花火も残念ながら

中止になることが多い。

今年も例にもれず、そうなってしまったが、歴史的な事実

を変えることはできないので、致し方ないといったところ

だろう。


1859年7月1日(旧暦安政6年6月2日)、それまで小さな村

だった当地は、海外に開かれた日本の玄関となり、新しい

文物が流れ込んできた。


長い年月にわたり、日本統治の中心地であった江戸のように

近世から都市計画を持たなかったこの場所は、そうして海

の方から野放図ともいえるような生成を遂げ、近代には

大都市となっていく。


帝都に対し、港都とも呼びうる国際的なトポスは、外に

内に発展しつつ、独特な場の有機性を保つ。


降りしきる雨の中、事務所の窓から緑滴る中庭を眺め、

一句思い浮かんだ。


開港祭(かいこうさい) 雨の季節の 国開(くにびら)き




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