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75年

鹿児島県万世飛行場にて(1945年5月26日)
75年前の写真が語るもの―
出撃予定の2時間前に撮影されたが、悪天候の
ため予定は1日延期された。
前列左より早川勉(享年18歳)、
子犬を抱いた荒木幸雄(享年17歳)、
千田孝正(享年18歳)、
後列左より高橋要(享年18歳)、
高橋峯好(享年17歳)。
何を語ろうとも、圧倒的な歴史の事実の前に、
「ことば」は虚しく響くのではないか。
どの場所に立って見るかで、見方は180度
変わるかもしれない。
彼らが体当たりした「敵軍」の中にも、彼ら
のような若者はいただろう。
だが、過去の経験から学ぶのは、当然すぎる
ほどに当然だ。
一国で完結してしまわず、広く社会全般に
おいて若者を生かし、活かしこそすれ、
その未来を断つことは許されない。