- 日本語空間
晩夏
夏の盛りには、窓を閉めていても部屋
の中まで、ひっきりなしに鳴く蝉の声
が響いていました。
それが静かになってきて、以前書いた
ヒグラシの声は、もう聞こえません。
選手交代とばかりに、今裏庭では、
ツクツクボウシが鳴いています。
→日本人の耳には
「オーシンツクツク、オーシンツクツク」
と聞こえますが、どうですか?
それと同時に、ドアの外に、蝉の羽が
落ちているのを見かけるようになりました。
きれいに胴体の部分がなくなっていて、
何と無残な、と最初は感じましたが・・・
裏庭に居ついた子猫たちの仕業(しわざ)
なのでしょう。
生命は、しかし循環し、季節は巡ります。
2020.8.31