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遠近


☆彡カメラ・オブスキュラ…観察者の系譜 世界の「見え方」は、どこに立ち、対象を眺めるかで 変わってくる。 しかし、軸足を定めないことには、一歩を踏み出すこと ができない。 以前、長く書き継いでいた論文が、どうにも「重く」感じ られ、それ以上進められなくなったことがある。 才能の限界? 極度の疲労? あれこれ悲観していたが、 180%にしていたワープロの倍率を100%に戻したら、 再びことばが循環し始めた。 何のことはない。 対象に近づきすぎ、パースペクティブが狭まってしまって いたのだ。 事論述に限らず、現在のように、ヒトやモノの循環が 滞りがちなときこそ、対象から距離を取り、冷静に観察を してみる。 そのとき、パースペクティブは、貴重な示唆をもたらして くれるだろう。





















鈴木春信「高野の玉川」(1760年代後半の作)

45度に傾けた鏡に映した絵を、レンズを通し覗く

「眼鏡絵めがねえ」が描かれている。

座っているのは少女で、立っているのは男娼と いわれる。

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