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  • 日本語空間

「TKG」


悠久の歴史を遡れば、強大な帝国の周縁から

出発した名もない列島であった日本は、

文明の器である漢字を、自分たち流に作り

変え、ひらがな、カタカナを生み出していった。


そうして、元々あった漢字を排除せず、

三つのことばを並存させながら、日本語

を使い続けてきたのである。


この例にうかがえるように、日本人は、

ゼロから何かを作り出すのでなく、

すでにあるものを作り変え、オリジナル

なかたちにしていくのが得意だといえる。


食文化においても、カステラ、とんかつ、

ラーメン等々、外来の料理が、まるで

日本産のもののように、作り変えられ、 定着していった。


さて、今話題の「TKG」。

OMGでなくTKG…!!

「たまごかけご飯」が、外国人に認知され、

このような略称になった。


コロナ禍は、産業に大きなダメージを与えた

が、巣ごもりの生活で健康志向が生まれた

ことから、そこに商機も到来したのである。

おいしいだけでなく、無添加で、生だから 栄養豊富というわけだ。

「TKG」は、日本国内の和食店でも、日本人

のみならず外国人観光客を見込んで、

メニューの定番となっているが、最近、

香港でオリジナルの「TKG」が大評判だと

知った。 卵は、生食用のものをすべて日本から輸入 しているとのこと。


香港といえば、歴史的にアジアとヨーロッパ

の文化が混じった場所でもあり、伝統を

重んじながらもそれに縛られない闊達さが、

このようなフュージョン料理を数々生み出し

ているようだ。

そう、文化は決して単色ではなく、交わり

合うことで豊かさを増していくのだろう。


「たまご園」(香港)の店内は、たまごを 模したデザイン。

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