昨年は、仕事よりも研究の比重が高く、
1回の発表と3回の寄稿をおこなった。
充実はしていたけれど、根を詰めて
体を痛めつけたため、意を決し、以前
から気になっていた整体に行ってみた。
短くない間放置してきた身体の歪みを
矯正してもらうと、体調が劇的によく
なったので驚いてしまった。
これといった病気はしたことがないし、
むしろ健康を自認していたのに、
座り仕事のしすぎは無理があるという
ことらしい。
その整体師さんは、話を聞くと転職組で、
元は何とシステムエンジニアだったそうだ。
締め切り間近には、コンピュータから
離れられず、やはり体を相当痛めつけるので、
もっと人間と向かい合えて長く続けられ
そうな職種をと思い、人を癒す仕事に
目がいったそうだ。
エンジニアは時代の花形だと思っていた
が、この仕事に限らず、誰にとっても
最高と思える仕事は存在しないのだろう。
時代が、デジタル化の方向に加速し、
AIが人間の仕事の領域に進出している昨今
であるからこそ、このような話を喜ばしく
感じる。
機械疲れした人を癒すのは、やはり人なの
だろう。
職人文化よ、永遠なれ!