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再デッサンをいとわない

論文を書き出す前には、必ずデッサン! 書き出したのち

にも停滞していると感じたら、面倒がらずに再デッサンを

おこないます。


今晩は、就職活動で、卒業論文の執筆をいったん休んで

いた学習者の方と、1か月ぶりにスカイプでお話しする

ことができました。


初めて原稿を見せてもらった時には、章立てが完成して

おり、本文も3分の1くらいは書けていました。

着眼点はよく、テーマの新規性もあり、言いたいことは

わかるのですが、書きなれていないため、内容が整理されて

いない点、「展開」がなくフラットな点が気になったので、

まずはブレインストーミングをおこないました。


その後も、何度か話し合いを重ねるうち、全体像は固まって

きましたが、前回の授業を受け、私が章立てを再デッサン

したものを叩き台に、今日は全体の輪郭を太くしていき

ました。


「何」を書くかと同じくらい、「どう」書くかが重要と

いう点では、論文は絵画にも似ていますし、立体性を

意識するという点では、建築に通じるものがあります。


単に、日本語の文法や文字語彙の正確さにとどまらず、

こういった点を意識できるかどうかが、論文の完成度に

関わってくるのです。


ただし、建築では、着工する前の段階で設計図を完璧

にしてあり、つくったものを部分的にではあれ、一々

壊すことはありませんね。


手書きよりワープロの方が、良い文章を書けるとは、

断言できませんが、書いては消し、書いては消しという

作業がおこなえる後者の方が、再デッサンをしやすいの

は幸い。


手間がかかっても、その分こだわりぬき、愛着を持てる

論文の完成を目指していきましょう!


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