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  • 日本語空間

問題は日本語ではない

2022年もあと少しで終わる。


今年も、以前から続いている学習者の方

と毎週顔を合わせて授業を続ける一方で、

新しい学習者の方たちにも会うことが

できた。


この時間も、論文のサポートをしながら

新しい年を迎えられることに、何とも

いえない充実感をおぼえている。


今年最後のブログのタイトルを「問題は

日本語ではない」としたのは、学術論文

においては、日本語が重要でないという

意味ではない。


そうではなく、日本語の正確さは、基本

の基本で、論文が論文として成り立つ

ために、それは一つの要素に過ぎないと

いうことだ。


今までも、最初は、日本語の添削依頼

だったのが、結局、構成や論理性、

新規性も含めて指導をおこなうことに

なったケースが多々あった。


大学や大学院が、論文指導に力を入れない

のであれば、学生がひとりでに論文を

書けるようになるはずもないが、

最初は大変でも、要点を押さえ、根気強く

取り組めば、誰でも良い論文を書けるように

なれると考えている。


そうして、論文の作法を身につけることは、

アカデミックな場にとどまらず、その後の

仕事にも確実に生きてくるはずなのである。


調べました・書きましたというような調査報告

的文章でなく、論理の道筋を通し、理論的支柱

をかまえ、オリジナリティを有した論述に挑もう!


そうして、読み手が無意識のうちに引き込まれる

ような、唯一無二の論文を書こうではないか。


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