top of page
  • 日本語空間

外側から固める

論文を書くコツがつかめていない人に、アドバイスしたいのが、

文を書き出す前に、構成を入念におこなうことである。


総体的にアイディアが練られていないまま、締め切りを意識し、

とりあえず書き出しても迷走するばかり。


論旨が曖昧で、ブレた内容にならないためにも、構成は強固

であるべきだ。


書きなれていないと、ボトムアップ方式というか、内側から

文を積み上げていきがちだが、そうではなく逆の発想で、

外側から固めれば、文がゆるぎのないものになるはず。


今日の論文指導でも、核となる章のブレインストーミングを

2時間ほどおこない、構成を検討した。

後は、章、節、項といった骨組みをつくり、文を流し込んで

いく。

たとえていうならKJ法のイメージか。


やはり論文指導は、教える側も、得るものが大きい。

このような共同作業で、未完の建築物のような論文が、

ほどなく全容を現わし立ち起こってくるのを、待ち詫び

ながら不断の努力を続けている。



閲覧数:30回0件のコメント

最新記事

すべて表示

師への逆質問

「逆質問」ということばからは何が思い浮かぶか? 大学生以上であれば、まず就職活動の面接時における それが、すぐに思い浮かぶだろう。 面接の最後に、面接官から「何か質問はありますか」と 聞かれた際、「周到に」用意した質問を「自然な」感じで 返せればスマートだ。 それは、現実に知りたいことを単に質問するのでなく、 質問内容により自分自身を相手に印象づける機会となる。 採用の可否は、総合的に判断されるの

bottom of page