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異分野に学ぶ

先週から、にわかに忙しくなり、その日中にタスクが

終わらず、翌朝まで持ち越すようなことがあったため、

少々息切れしていた。


中でも、師から依頼された校正の仕事は、いったん月曜日

に1回目を終え、ファイルを送り返していたが、最終締め切り

が木曜日と聞いており、師が多忙なことも知っていたため、

もしご希望ならもう一度目を通します、とつい言ってしまった。


すると「そうしてもらえるとありがたい」の返事が・・・

またもや、青ざめる私。

9万字からなる原稿である。


それでも、コロナが収束してきて、やっと再会できたのが

うれしかったこともあり、お役に立ちたいと思い、必死で

取り組んだ。


水曜の朝からはじめ、日付が変わり木曜の早朝まで目を通し、

朦朧(もうろう)としてきたので仮眠を取ってから、最後の気力

で午後には何とか仕上げた。


実は、先週末、今年の前半に授業を受けていて夏から休みに

入った方から、授業再開の希望を受け、今週火曜日がその1回目。

木曜日には、2回目の授業を行うことになっていた。


そこで、校正を終えてから、また少々仮眠し、準備してあった

授業の流れを確認。

無事、夜の授業を終えることができた。


私が校正を依頼された師の論稿は、しいていえば社会学的な

内容で、完全な非実学ではないものの、純然たる実学とも

いいがたい。

具象的な事実のみを取り扱うのでなく、理論を援用し、自説を

展開していくのが特徴である。


一方、授業を再開した学習者の方の専門は経営学で、ビジネス

最前線のトピックを扱っている。

つまり、実学ど真ん中!

今回、実験的に生教材を用いているが、これが手応えありで、

未見のジャーゴンに出会ったり、やや複雑なコンテクストを

一緒に読み解いたりするのは刺激的だ。


大学院に進んでから、学際的なアプローチを基に据えてきた私

にとって、各分野は、自身の専門とぴったり重なるわけでは

ないが、無縁ともいえない。


グリーンの色の中では、自身もグリーンに染まり、オレンジの色

の中では、同様にそれに合わせるというべきか。

こう対応するのに、正直、苦手意識も違和感もない。


無論、私自身にも、より理解しやすい分野と、まだまだ勉強が

必要な分野はある。


だが、異分野から学ぶ機会は、非常に貴く、何一つ無駄には

ならない。


今は、一つの仕事をやりとげ、新しい仕事にも着手し、心地よい

充実感に包まれている。


教えるかたちを取りつつ、それ以上に教えられる機会が多いの

は恵まれているともいえるが、仕事と称するからには、自身が

何歩も先んじていないと!

一条の光明を求め、ふたたび道なき道を行こう。


























    2021.11.16

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